フリーランスへの転身を決意すると、様々な準備をするべきものが出てきます。
別の記事でフリーランスの準備のために必要な3つのステップを紹介しています。詳しくはこちら!
サラリーマンの時は当たり前に持っていた名刺ですが、個人で活動するフリーランスでは必要性を感じない人も多いのではないでしょうか。
最初に宣言しておきます。フリーランスになる方は必ず名刺を作りましょう!
理由は色々とお伝えしますが、なによりフリーランスで成功するきっかけの一つになることは間違いありません。
今回は名刺を作る理由と内容について、関連してフリーランス活動の称号ともなる屋号の必要性について紹介していきたいと思います。
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フリーランスの準備に必須!名刺の役割と必要性
そもそも名刺ってどんな役割があるの?
サラリーマンであれば、ほぼ全員が自分の所属している会社の名前が入った名刺を持つことでしょう。
サラリーマンが名刺を持つ理由はいくつかありますが、まず一番大事な目的として、サラリーマンにとって名刺が会社に所属している証になるからです。

自分がどこに勤め、どんな立場で仕事をしているのか。会社の情報を入れることにより、正確な情報を分かりやすく伝える効果があります。
そしてフリーランスにとって名刺は自分自身の証となります。
あなたがどういう活動をしていて、どんな能力を持っていて、どこで活動をしているのか。
会社に所属していないだけで、名刺はフリーランスにとってもサラリーマンと全く同じ役割を果たします。
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初めて会う人全てが顧客の可能性!自分を売る機会は逃してはダメ!!
フリーランスにとっての顧客とは自分以外の全ての人だと考えることが重要です。
世の中で出会う全ての人が貴方にとって顧客になる可能性があります。あなたの能力を買って、営業につなげてくれる人がいつどこに現れるかわかりません。
フリーランスにとって一番大変なことは営業をすること、つまりは”顧客を作ること”にあります。
どれほど能力があって優秀な人でも、営業が出来なければ仕事は繋がらず、いつかは途絶えてしまいます。
フリーランスは技術者でもあり事務員でもありますが、それと同時に一人の営業マンなのです。
営業の最初の仕事は自分を知ってもらうこと。私も会社に入ってひたすら知らない人に名刺を配り挨拶をさせられましたが、どの会社でもやることは同じです。
フリーランスのあなたは、将来顧客になる可能性がある人に、名前と何をやっているのかを覚えてもらわなければならない時が必ずやってきます。
その時に名刺を持つことが相手に自分を売るきっかけになり、将来的な顧客、仕事、収入へと繋がるきっかけになるのです。

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フリーランスにとって屋号の意味は?会社との違いを解説
フリーランスでは”会社”と名乗ることは許されない!
フリーランスは、”特定の企業や団体に所属していない個人事業主、起業家” のことをいいます。つまり個人事業主となります。
個人事業主とは、”株式会社等の法人を設立せずに自ら営業を行っている個人”のことをいいます。
それに対し会社とは、”日本法上、株式会社、合名会社、合資会社及び合同会社”のことをいいます。
つまり、個人事業主≠会社となるため、フリーランスでは会社及び社長を名乗ることは法律上できません。
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屋号は自由に付けることの出来る”店名”
前述の通り、フリーランスでは会社を名乗ることができません。
ですが、フリーランスで行う営利を目的とした活動は、ひとつの企業として、またはお店として名前を持つことが可能です。
その個人の企業・お店の名前を屋号(やごう)と呼びます。
屋号のそもそもの意味は、古くに一門・一家に付けられる称号のことで、家紋なども屋号を現す記号の一つでした。
その後、明治維新に『名字』が義務付けられ、屋号よりも格上になる名字に代わり、古く使われていた屋号は一部を残し衰退し、今では企業の名前のことをさすようになったのです。
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屋号にはルールがある!
屋号はフリーランスの第一歩目『開業届』を提出する際に記入する欄があります。そこで受理された時点で正式な申請となります。
お店の名前なので、基本的に自由に付けることができますが、屋号を付ける上でいくつか禁止・注意事項があるので、事前に下記を確認してください。
屋号として登録することが禁止されているもの
 ・ 商標登録されている名前
 ・ 他の屋号、会社で使われている名前
 ・ 〇〇会社、〇〇株式会社など、法人と間違われる名前
このルールさえ逸脱していなければ、アルファベットなどを入れることももちろん可能です。
商標登録とは、ディズニーやポケモンなど確実に登録されているものはもちろんですが、他の商品が自然と連想されるものは基本的に避けた方が無難です。
また当然ですが、他の人が使っている屋号と同じ名前で登録することもできません。登録前に必ず一度はネットで検索しておくと良いでしょう。
そして基本的に”会社”ではないため、会社やそれを表現する言葉を屋号の中に入れることは許されません。
例えば会社に近い形で名乗りたいのであれば、〇〇事務所・ 〇〇オフィス・〇〇企画・〇〇スタジオ・〇〇舎・〇〇製作 などの名前を付けるとより企業らしくなります。

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貴方はこの世で一つきりの商品!魅力的な名前で売りましょう!
屋号を付けるか否かは自由に決定できます。
開業届を出す際に、不要であれば屋号欄を空欄で出しても問題ありません。
また変更したい場合は、確定申告時に別の名前で提出すれば自然と変更されます。
付けないことも可能な屋号ですが、フリーランスとなるのであれば屋号は絶対につけた方が良いです。
フリーランスは自分自身が一つの商品です。自分の名前を売ることも大切ですが、人の名前は人の数だけあるので必ず埋もれてしまいます。
自分の活動そのものをより魅力的な商品に魅せるためにも、屋号の名前は営業の為にも最も大切なものとなります。
自分の能力・サービス・商品全てを記憶に残してもらうことが、フリーランスにとっての一番の営業となります。
また、屋号を持つことによりプライベートとの区別がつくため、仕事とのバランスがうまく取れるようになります。

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フリーランスの準備はまず名刺を作るところから!必要な内容と手順を解説
名刺に必要な情報ってなに?
名刺を作る上で必要な情報を下記にまとめました。
1.屋号・名前
2.職種・肩書・資格
3.住所
4.連絡先(電話番号・メールアドレス・FAX番号)
5.ホームページのURL、.SNSのアカウントなど
よりたくさんの情報を詰め込んだ方が相手に伝わる内容も多くなりますが、何よりも大切なのはいかに正確な情報を的確に伝えられるかです。
1.屋号・名前
先程も説明した通り、屋号は相手に覚えてもらうために一番重要なポイントとなります。
名前は本名である必要はありません。しかし、素性を明かすことは信頼につながるので、まず特別な事情が無い限りは本名を記載しましょう。
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2. 職種・肩書・資格
意外と職種に困る方も多いと思います。私も最初これに悩みました。サラリーマンであれば会社名が職種代わりになり、活動も技術部・営業部などで明確に伝わります。
フリーランスはまず何をやっているのかを伝えることから始まります。何が該当するか迷うところですが、既存の職種に無理に当てはめる必要はありません。
相手に渡る情報は名刺に書かれたものだけですので、職種名だけでどんな仕事をしているのかを正確に表現できるかが最も重要となります。
肩書は社長を名乗ると間違って伝わる可能性があるため、特に明確な肩書が無ければ「代表」とするのが無難です。
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3.住所
フリーランスは在宅で勤務される方が多いでしょう。そしてむやみに自宅の住所を晒したくはないでしょう。
大丈夫です。住所を丸々記載する必要なんてありません。そもそも何のために住所を記載する必要があるかを考えてみてください。
郵便物を受け取る場合は送り先が書いてあると便利です。しかし、基本的には請求書も見積書も送る側であれば受け取りは不要でしょう。そもそも資料のほとんどがメールで済んでしまいます。
相手が求める情報はあなたがどの地域に住んでいるかです。東京に住んでいて大阪の仕事をする場合、対面する打合せは困難になります。職種によっては何度も打合せが必要になることもあるでしょう。
その時に、どこに住んで活動しているかが分かれば十分なのです。表記は『東京都〇〇区』など、市区町村まで入れておけば必要な情報は伝わります。
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4.連絡先(電話番号・メールアドレス・FAX番号)
連絡先関連は必要な情報を全て入れておきましょう。電話番号とメールアドレスは必須です。自分の都合ではなく、相手がどのような形でも連絡を取れるようにしておくことが大切です。
また、打合せ時に連絡先を伝えたいときにも、名刺に全ての情報が入っていれば必ず役に立つので入れておきましょう。
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5.ホームページのURL、SNSのアカウントなど
これは必須項目ではありませんが、必要に応じ準備しておくといい内容です。
名刺だけではすべての情報を伝えることは困難です。その時にホームページやFACEBOOKなどの専用ページを作成しておくと、自分自身の活動内容などをより詳しく伝えることができます。
営業する上では情報があるに越したことはありません。
また最近ではLINEやTwitterでの連絡・情報発信も主流となるため、携帯電話やメールだけに留まらず、使えるSNSは全て活用し幅広く情報伝達できるようにしておくことで、将来的な営業に繋がる可能性があります。
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名刺はどこで作る?いくらくらいが相場なの?
何故名刺を作った方がいいのか、理由を色々お伝えしてきましたが、もう一つ大事な理由があります。それは名刺を作るのは意外と安く済むからです。
実はネット通販で名刺を作れるサイトは数多くあります。”名刺・激安”で検索すればたくさんのサイトがゴロゴロしているでしょう。
相場はだいたいが1,000円/100枚を切るくらいですが、場所によってはこの半分以下の値段で作成できるところもあります。
ただし、枚数により金額が変動したり、送料が大幅にかかったりと、安いところを探すとキリがありません。
私はそこまで安くないですが、ASKULのパプリを利用しています。
名刺のデザインや紙質の種類が豊富で、作成も専用サイトで簡単にアレンジができます。980円/100枚~で、送料が別途かかりますが、質も良く再注文も簡単ですぐに届くのでかなり便利です。
フリーランスの場合、名刺は重要ですが月に何百枚も配る方はほとんどいません。必要な人にしっかりしたものを配るという意味では、高くても少し奮発して良質な名刺を作るのがオススメです。
最初は100枚あれば十分でしょう。手持ちが少なくなったら頼めるように残しておく方がメリットがあると思います。





	        	        		
	        	        		
	        	        		
	        	        		
	        	        		
	        	        		
	        	        		
	        	        		
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